【やさしいがつづかない】やさしいがむずかしいのはなぜ?

心理学
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

「やさしいがつづかない」そんな風に悩んだ経験はありますか?

このブログを読んでくださっているということは、「人にやさしくしたい」、「相手を傷つけてしまった」「こんなつもりではなかったのに・・・」そんな風に悩んだことがある、もしくは今悩んでいるのではないでしょうか?

私自身、やさしくありたい。でも、思いが強くなるほどに、無意識に大切な相手を傷つけてしまう。思いもしなかったような言葉を発してしまった経験があります。

始めはやさしくあろうとしていたのに、気づくと黒い感情に呑まれてしまっている。

そんな自分に絶望してしまうのです。

なぜこんなにもやさしいは続かないのでしょうか?

やさしくあることがこんなにも難しいのはなぜなのでしょうか?

ある時私は、哲学研究者である稲垣諭さんの著書「やさしいがつづかない」に出会いました。

「やさしいが続かないのはなぜか?」「そもそもやさしいってなんなのか?」「やさしいが続くために必要なことは?」

そんな悩みを、この本に出会い、私なりに解釈したことと共にお伝えできればと思います。

スポンサーリンク

やさしいは続かない?こんな経験ありますか?

あなたはこんな経験がありますか?

「子どものふとした行動でつい感情的になって怒ってしまった。」

「親友に頼みごとをされたけど、つい冷たくあしらってしまった」

「始めはやさしく接していたパートナーや恋人に対して、次第に冷たくなってしまったり、やさしくない言葉をかけてしまった。」

「新入社員に丁寧に指導していたが、思うように伝わらず、次第にきつく当たるようになってしまった。」

きっと初めからきつく当たったり、冷たくあしらおうなんて思ってはいなかったはず。

むしろ、やさしく接したい。丁寧に関係を築きたい。そんな風に思っていたはずです。

なのに、時が経つにつれて次第にその思いが薄れ、いつの間にか不満やイライラに変わっていってしまう。

無意識にやさしくない言動をしてしまっている自分に気づき、「やっぱり自分はやさしくないのだ」と自己嫌悪に陥ってしまう。

きっと、一度はこのように悩んだことがあるのではないでしょうか?



 

こんなにむずかしい!やさしいはつづかないもの

なぜこんなにも、「やさしくあり続けること」は難しいのでしょうか?

「やさしい」が続かないのはなぜでしょうか?

「やさしいがつづかない」の中では大前提として、そもそも「やさしい」は続かないものであるといいます。

やさしいはつづかないものなのだとしたら、むしろ、いくつかの偶然でやさしいがつづいたことがあれば、それはプチ奇跡的な出来事ととして、自分を褒めてもいいことになります。

出典:株式会社サンマーク出版「やさしいがつづかない」 稲垣諭

さらに、やさしくあり続けるということについても、このように説明しています。

その逆に、もしこの現代社会において、ずっとやさしいがつづくような人がいるとすれば、それはあまりよいこととはいえない可能性もあります。

出典:株式会社サンマーク出版「やさしいがつづかない」 稲垣諭

「やさしいは続かないもの」、「ずっとやさしいが続くような人は存在しない」、そう思うと、やさしくなれなくて悩んでいたとしても、少し気が楽になりますね。

むしろ、やさしいが続かないからと悩んだり悲観する必要はなく、一度でも人にやさしくあれたとき、人にやさしくしようと思えた時には、自分に自信を持ってもいいのかもしれませんね。

一度でもやさしくありたいと思ったこと、それこそ「やさしくあろうとしたやさしさ」なのかもしれません。



 

まとめ

今回は、「やさしいがつづかない」という悩みに対して、

・そもそもやさしいは続かないもの

・やさしいが続かなくても悲観する必要はない

ということについてお話ししました。

同じような悩みを抱える方が、少しでも肩の荷を下ろしてもらえる、そんな役に立てていたなら幸いです。

次回は、そもそそも「やさしい」とはなんなのか?その言葉の定義から、やさしくあり続けることがむずかしい理由を考えていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました