「やさしいがつづかない」そんな風に悩んだ経験はありますか?
このブログを読んでくださっているということは、「人にやさしくしたい」、「相手を傷つけてしまった」「こんなつもりではなかったのに・・・」そんな風に悩んだことがある、もしくは今悩んでいるのではないでしょうか?
私自身、やさしくありたい。でも、思いが強くなるほどに、無意識に大切な相手を傷つけてしまう。思いもしなかったような言葉を発してしまった経験があります。
始めはやさしくあろうとしていたのに、気づくと黒い感情に呑まれてしまっている。
そんな自分に絶望してしまうのです。
なぜこんなにもやさしいは続かないのでしょうか?
やさしくあることがこんなにも難しいのはなぜなのでしょうか?
ある時私は、哲学研究者である稲垣諭さんの著書「やさしいがつづかない」に出会いました。
「やさしいが続かないのはなぜか?」「そもそもやさしいってなんなのか?」「やさしいが続くために必要なことは?」
そんな悩みを、この本に出会い、私なりに解釈したことと共にお伝えできればと思います。
やさしいは続かない?こんな経験ありますか?
あなたはこんな経験がありますか?
「子どものふとした行動でつい感情的になって怒ってしまった。」
「親友に頼みごとをされたけど、つい冷たくあしらってしまった」
「始めはやさしく接していたパートナーや恋人に対して、次第に冷たくなってしまったり、やさしくない言葉をかけてしまった。」
「新入社員に丁寧に指導していたが、思うように伝わらず、次第にきつく当たるようになってしまった。」
きっと初めからきつく当たったり、冷たくあしらおうなんて思ってはいなかったはず。
むしろ、やさしく接したい。丁寧に関係を築きたい。そんな風に思っていたはずです。
なのに、時が経つにつれて次第にその思いが薄れ、いつの間にか不満やイライラに変わっていってしまう。
無意識にやさしくない言動をしてしまっている自分に気づき、「やっぱり自分はやさしくないのだ」と自己嫌悪に陥ってしまう。
きっと、一度はこのように悩んだことがあるのではないでしょうか?
こんなにむずかしい!やさしいはつづかないもの
なぜこんなにも、「やさしくあり続けること」は難しいのでしょうか?
「やさしい」が続かないのはなぜでしょうか?
「やさしいがつづかない」の中では大前提として、そもそも「やさしい」は続かないものであるといいます。
やさしいはつづかないものなのだとしたら、むしろ、いくつかの偶然でやさしいがつづいたことがあれば、それはプチ奇跡的な出来事ととして、自分を褒めてもいいことになります。
出典:株式会社サンマーク出版「やさしいがつづかない」 稲垣諭
さらに、やさしくあり続けるということについても、このように説明しています。
その逆に、もしこの現代社会において、ずっとやさしいがつづくような人がいるとすれば、それはあまりよいこととはいえない可能性もあります。
出典:株式会社サンマーク出版「やさしいがつづかない」 稲垣諭
「やさしいは続かないもの」、「ずっとやさしいが続くような人は存在しない」、そう思うと、やさしくなれなくて悩んでいたとしても、少し気が楽になりますね。
むしろ、やさしいが続かないからと悩んだり悲観する必要はなく、一度でも人にやさしくあれたとき、人にやさしくしようと思えた時には、自分に自信を持ってもいいのかもしれませんね。
一度でもやさしくありたいと思ったこと、それこそ「やさしくあろうとしたやさしさ」なのかもしれません。
まとめ
今回は、「やさしいがつづかない」という悩みに対して、
・そもそもやさしいは続かないもの
・やさしいが続かなくても悲観する必要はない
ということについてお話ししました。
同じような悩みを抱える方が、少しでも肩の荷を下ろしてもらえる、そんな役に立てていたなら幸いです。
次回は、そもそそも「やさしい」とはなんなのか?その言葉の定義から、やさしくあり続けることがむずかしい理由を考えていきます。
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