「話が伝わらない」という悩みを持つ方々に対して、伝わる話し方のコツや考えのまとめ方について紹介しています。
前回までの投稿では、伝えたいことをハッキリさせて分かりやすく伝えるための基本的な型について紹介してきました。
今回からは、話が長すぎる、または短すぎるなど、伝えるうえでの適切なボリュームにまつわる話し方のコツについて紹介していきます。
【話を要約する】話が長い人の特徴とは!?
人に話をするときに、「話の長さ」というのは非常に重要なポイントとなります。
たとえば、学生の頃に「校長先生の話を聞くのが嫌だった」という思いを経験したことがある方は多いのではないでしょうか!?
この原因としておそらく最も多いのは「話が長いから」ではないかと思います。
暑い夏、寒い冬など季節に関係なく、校庭や体育館で容赦なく長い話を延々と聞かされた経験はだれしも経験があるかと思います。
このように、あまりに長い話は聞く側を疲れさせ、聞く気を削いでしまい、伝わらないどころかウンザリさせてしまうのです。
そして、このように話が長い人にはある特徴があるといえます。
話が長い人が抱える特徴と問題点は以下のとおりです。
①結論がない・・・思考力が弱く、話をまとめられない。または脱線する。
②話したことを覚えていない・・・記憶力が弱く、どこまで話したか覚えていない。
③一文が長い・・・国語力が弱く、最適な表現を選べない。
④丁寧すぎる・・・メンタルが弱く、ズバリ伝えたいことが言えない。
⑤自己陶酔している・・・性格に問題があり、支配欲が強すぎる。
まれにこれらの特徴すべてに当てはまる人もいますが、どれか一つに当てはまってしまっているがために話が長くなって伝わらないという人は非常に多いのです。
では、このように「話が長い人」の特徴に当てはまってしまい、話が長くなってしまう人はどのように改善していけばよいでしょうか!?
まずは、「決める」・「気づく」・「止める」の3つのことに意識することが大切です。
「決める」とは、あらかじめ話す内容を決めておくことです。
自分が相手に話したい内容を決めてしまい、それ以外のことは一切話さないようにするのです。
次に「気づく」とは、話の途中で決めた内容以外のことを話しそうになったら、それに気づくことです。
そして「止める」とは、決めた内容以外のことを「話したい」という気持ちをせき止めることです。
この3つのポイントをしっかりと自分自身に言い聞かせて話をすることで、話が長くなる原因に自ら気づき、話しながらでも修正をすることで「話が長い」という問題を解決することができるようになるのです。
「話が長い」ことの解決方法は理屈ではなく、初めに話す内容を決めておき、それ以上を話そうとする自身の「違反」的な感情をコントロールすることが一番の対策なのです。
【話を要約する】話が短すぎる人は抜け落ちた要素を足していく!
次に紹介するのは、「話が長い人」とは対照的に「話が短すぎる人」についてです。
例えばあなたの周りにもこんな人がいることでしょう。
「昨日の件どう?」(本人)
「どの件のこと?」(相手)
「昨日の朝の話」(本人)
「何の話だっけ?」(相手)
「目標を超えたいって話・・・」(本人)
「あぁ、チームの目標の話?」(相手)
「違うよ。そっちじゃなくて」(本人)
「だからどの話?」(相手)
この会話の「本人」は発する言葉の全てにおいて、相手に思いを伝えるために必要な要素が明らかに不足していることで、相手は「本人」が何を伝えようとしているのかが全く理解できないのです。
このような場合、本院はいつもこのように話が伝わらない経験をしている傾向にあるといい、聞く側は非常に疲れてしまいます。
「本人」は相手にしっかりと思いを伝えるために、抜け落ちている重要な要素を足して話をする必要があるでしょう。
ではどのように要素を足していけばよいでしょうか!?
実はここでも、以前紹介した「ポイント、メリット、アクション」、「結論と理由」、「結果と原因」、「概要と詳細」などの型が有効です。
例えば先ほどの会話の例でいえば、
「昨日話したゴルフ大会の件、君のアイデアを入れたいんだけど、今話せる?」
と「ポイント、メリット、アクション」の型に当てはめて一言相手に伝えれば、相手は何の話をしようとしているのか即座に理解することができ、スマートに話を進めることができるでしょう。
とはいえ、相手に一度で理解してもらいたいからといって、口数が増えてだらだらと詳細を説明し続けてしまっては「話が長い人」になってしまうので注意が必要です。
話が短い人が注意すべきこととしては、
①まずは声を出し、黙り込まないこと。
②何に対しても自分の考えを持ち、回答のストックを持っておくこと。
③主語、目的語を省略しないこと。
以上のことに注意して、便利な型のルールにのっとって話をすることで、要点を押さえて適切な長さで話ができるようになることでしょう!
まとめ
今回は、「話が長い人」、「話が短い人」が要点を押さえて適切な長さで相手に伝えるためのコツについて紹介してきました。
どちらか一方を意識しすぎてしまうと、「話が長かった人」が「話が短い人」に、はたまた「話が短かった人」が「話が長い人」になってしまうことも考えられますので、注意点を押さえて適切な長さで話ができるよう、ぜひ今回紹介したコツを実践してみてください!
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