「話が伝わらない」という悩みを解決する話し方のコツを紹介しています。
前回の記事では、話を省略してまとめて話す方法を紹介しました。
今回は、よく「それで？」や「だから？」と聞き返されやすい人に対して、そのような悩みを解決する話し方のコツを紹介していきます。
聞き返されないために意識することがこちら！
あなたは人に話をするときに、「それで？」や、「だから？」と聞き返されてしまうことはありませんか？
このような経験をしたことのある方は意外と多いのではないでしょうか？
このような聞き返しをされてしまうのは、相手にあなたの話の内容が伝わっていないためです。
「それで？」や「だから？」と聞き返されてしまう話し方をする人には、以下のような特徴があります。
・何のために話しているのかが分からない
・結局何をどうしたいのかわからない
・相手がその話題に興味がない
・何度も同じ話を繰り返す
・突然話が終わる
なぜこのような話し方になってしまうのでしょうか？
このような話し方をする人に当てはまる共通点があります。
それは、話始める前に「話す目的」をハッキリさせていないことです。
いわば、相手は「目的不明の話」を長々と聞かされることで、話の意味を理解できないのです。
この場合、「相手に話の目的を伝えていないから」というよりも、話している本人も話す目的を意識していないことが多いです。
そうであれば、相手に聞き返されないように話すためには、話始める前に「何のために話すのか？」という目的をハッキリさせてから話始めることが効果的な対策であることが分かります。
聞き返されないために、「話す内容を明確にする」
しかし、「話す目的」をハッキリさせればそれだけで「もう聞き返されることはない」というわけにはいきません。
目的だけはっきりさせても、話す内容を考えておかなければ、途中で脱線して話の内容が定まらなかったり、何度も同じ話しを繰り返してしまうなどの問題が起こります。
まずは伝えたい内容がはっきりしない会話の例を見てみましょう。
部下が上司に対して、報告書の完成が遅れていることを伝えようとしています。
「先月行ったアンケートを覚えてらっしゃいますか？」(部下)
「覚えてるけど、それがどうかした？」(上司)
「その結果が先週末に届いていたのですが、昨日まで時間を取ることができず、「これではマズイ」と思っていたのですが、やっと時間ができたので今朝から報告書のまとめをしていまして、、、」(部下)
「それで？報告書は完成したの？」(上司)
「何とか完成させることができました。思いのほか大変で、、、」(部下)
「あとで見るから送っておいて」(上司)
「わかりました。ありがとうございます。」(部下)
この会話で部下は上司に何を伝えたかったのでしょうか？
報告書の完成が遅れたことを、様々な理由をつけて自身に非がないことをアピールしたかったのでしょうか？
しかし上司からしてみれば、「報告書が完成した」という事実のみ知ることができればよいのに対して、あまりに長々と多くの情報が詰め込まれてしまっています。
そのため、話の内容がすっかりぼやけてしまい、さらに上司の性格次第では、「自身の記憶を疑われた」や、「ただ苦労話を聞かされた」と悪い印象を持たれてしまう可能性もあります。
そのようにならないためには、相手に話しかけた理由(目的)をはっきりさせるとともに、受け取ってもらう必要のある情報をハッキリと整理することが大切です。
そうすれば、この例で伝える必要のある内容は「報告書の完成」という事実のみであり、非常にスマートに、聞き返されない話し方に改善することができます。
今回の例を改善するなら、以下のようになるでしょう。
「先月実施したアンケート結果の報告書が完成しました。」(部下)
「ありがとう」(上司)
「このとおり、〇〇という結果となっています。」(部下)
「なるほどね」(上司)
「詳細を含め、後ほどデータをお送りします。」(部下)
「よろしく」(上司)
このように話をすることで、上司には伝えたい内容がしっかりと伝わり、聞き返されることもありませんし、非常に短時間で会話が完結しています。
まとめ
今回の記事では、話をするときに「それで？」や「だから？」と聞き返されてしまい、話の内容が相手に伝わらない悩みを解決する方法として、「話す目的と内容をハッキリさせてから話す」ということについて紹介しました。
相手に何かを伝えるときには、まず自分自身の中で「何のために話をするのか？」ということをしっかりと考えたうえで、
・「相手に伝える必要のある内容は何か？」
・「余計な情報で話をぼやけさせず、端的に伝える。」
以上のことに意識するこ都に心がけることが非常に大切になります。
ぜひ今回紹介したポイントを意識して実践してみてください。
あなたの話が相手から聞き返されなくなるための一助になれれば幸いです。
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